「温泉の本質」を立ち上げてからちょうど1年。この間、「豪華風」(広い、きれい、設備充実)にはこだわらず、もっぱら「本物」を念頭に入湯を繰り返して来ました。まだまだ納得のいく境地には程遠いものの、泉質へのこだわりを身につけることはできるようになりました。そして出会ったのが別府の温泉。
温泉地としてあまりにも有名な別府。「別府の温泉に入った」とは恥ずかしくてとても他言できない気がします。あまりにもベタすぎますからね。しかも、近隣温泉地の台頭でピーク時の活力を失いつつあるという印象も。年寄りの湯治はイメージできますが(事実、義理の祖母は毎年別府の温泉を楽しみにしていました)、オシャレな街並みや若者たちをイメージするのは難しい……。
でも、このようなイメージは「本物の温泉」「泉質へのこだわり」とは無縁です。先入観に惑わされてはいけません。たとえどんなイメージであろうと、別府が日本有数の一大温泉地であることに間違いはありません。たとえ見た目が、狭い、きたない、設備なしでも、「本物の温泉」であることは言わずもがな。3000箇所近い源泉があり、その上泉質も多種多様。別府を語らずして「本物の温泉」を語ることはできないという思いに至ったのです。
このような期待に応える「しかけ」が別府にはあります。それが「別府八湯温泉道」。要するに、よくありがちな温泉巡りスタンプラリー。しかし、あなどってはいけません。企画に参加する百数十件の温泉から「八十八カ所」を巡るという高いハードル。段位認定を受けながら頂点の「名人」を目指します。八十八カ所を制覇して「満湯成就」したあかつきには、「温泉殿堂」の聖地に肖像写真が永年展示されるという名誉も与えられます。
遊び心に満ちていながら、他方で経済効果への計算もはっきり見えます。うまいこと考えましたね。温泉の数が多いからこそできる別府ならではの企画。思うツボにはめられるという気がして若干悔しいですが、企画を考案された方に敬意を表して、はまってあげましょう。(笑)
(2006〜2007年版)
(2007〜2008年版)
(2008〜2009年版)
(2009〜2010年版)
(2010〜2011年版)
(2012〜2013年版)
(2014〜2015年版)
(2016〜2017年版)(2018〜2019年版)
まず、『別府八湯温泉本』(おおいたインフォメーションハウス(株)、500円)を入手します。温泉道の説明、温泉の一覧および所在地図、その他タウン情報などを掲載。温泉道への入門はまずこの情報誌から。もう1つ、「スパポート」(100円)も必須。要するにスタンプ帳ですが、作りはまさにパスポート。出入国のスタンプのノリで「入湯証」にスタンプを増やしていくという趣向です。
入門に際して心に決めたことがあります。(1)温泉道への入門は「本物の温泉」の探求のため。その結果としてスタンプが増え、段位認定を受けるという論理的順番。スタンプのために入湯するのではありません。本末転倒に陥らぬように。(2)足湯にもスタンプがありますが、これはどうかな。入湯のイメージではありませんよね。(3)大ホテルは後回しにしましょう。そして最後に、(4)生活に根付いた別府の温泉。地元の方に失礼のないように。挨拶は必須!
現地の方あるいは大分近県の方に比べると、私の居住地の下関は明らかに地理的に不利。しかし、日帰り圏であることを思えば、さらに遠方の方よりは有利とも言えます。あ、遠い方は挑戦しようと思わないか……。(笑) それでは、別府八湯温泉道の門をたたきましょう。たのもお〜。(2007/04/13)
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※スタンプにポインタをあてると、入湯年月日、温泉名が出ます。 |
※スタンプをクリックすると、温泉リストへジャンプします。 |
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