筋肉には、「免疫力アップ」や「認知症予防」の効果があるらしいです。NHKの「ガッテン!」(2016年4月20日放送)でやってました。また、新聞記事によれば、「80歳を超えた高齢者の筋肉量が増えたケースもある」(毎日新聞、西部本社版、2016年6月8日、第20面)そうです。たしかに、筋肉は年齢にかかわらず大きくなる、という話はよく聞きます。
筋肉の大きさは年齢に関係しないという実例を、日頃目の当たりにしています。私が20年以上通っているトレーニングジムのオーナーさんは、2016年の今年、御年80歳。日頃のウェイトトレーニングのおかげで、筋肉量は、同世代どころか、通常の人よりも明らかに多い。なにせ現役のコンテストビルダーです。しかも元気!
筋肉量は人間の生命力に関連があるのではないか。自分も60歳を過ぎ、近年特にそう思うようになりました。『80歳からのボディビル』という本を出せば、超高齢社会のこのご時世、きっと売れるに違いない。ん?「80歳」でなく、「60歳」でも売れるかもしれない!(笑)
売れるかどうかは別にして、60歳からの、つまり「還暦からのボディビル」はテーマとして面白いのではないか。自分自身のからだを実験台にして上述の通説を検証してみましょう。学生時代に始めたウェイトトレーニング。コンテストビルダーを目指したわけではありませんが、その後もずっと続けてきました。
残念なことに、50歳代後半から、仕事上、家庭上の諸般の事情でトレーニングの頻度が激減。週3どころか、週イチから月イチ程度へ。これではベンチプレスも上がりません。大胸筋から肋骨が透けて見えます。心機一転、この機会にトレーニングを再開。筋肉量についての通説を検証してみましょう。
(仮説1) 筋肉量は年齢に関係なく増える。60歳からでも増える。 (仮説2) 筋肉量が増えると免疫力が増す。 (仮説3) 筋肉量が増えると認知症予防に効果がある。
断っておきますが、これは科学的学問的な検証ではありません。面白半分。ただし、残りの半分は本気。検証の指標は、以下のような感じですかね。
(仮説1) 筋肉量 (1)負荷の大きさ。つまり、ベンチプレス何キロ、スクワット何キロという数値。負荷の増大が筋肉量に比例するというシンプルな前提です。体重も関係しますが、内臓脂肪が増えても体重は増えますから、まあ参考程度に。それから、(2)見た感じ。大きくなったら見て分かりますよね。コンテストビルダーではないので、カットとか、ディフィニションとか、バルクとか、そういうことは言わない。
(仮説2) 免疫力 まあ、風邪を引きにくいとか、熱がでないとか、そんな感じですかね。
(仮説3) 認知症 う〜む。この検証は難しい。すでにもう授業中に板書の漢字が書けなくなったり、話の途中で人名が出てこなかったり、日常茶飯です。そもそも100から7を引き続ける算数なんて、小学生の時代から大の苦手。電卓で計算すれば済むことです。暗記も苦手。メモすればいいじゃないですか。要するに、認知症と筋肉量の関係の検証は私にはムリです。これは専門家にお任せしましょう。ただし、当面の異変の判断は家族ですかね。関係各位、どうかよろしく。(笑)
てなわけで、「還暦からのボディビル」の始まりです。なお、更新は不定期です。(2016/06/26)
このままではダメだ!そう思い始めて最初に考えたことは、どうしてこうなったの?どこに問題があるの?ということでした。体力が落ちていることは言うまでもないですが、精神的にも、いろいろな心配事が次々に思い浮かんで、気持ちがへこむ、潰れてしまいそう。おそらく、体力とともに「気力」が衰えているのかもしれません。気力の強化も必要です。むしろこれが最重要課題ではないのか。 |
週3日、毎回2時間近くのトレーニングを継続。当面の目標期間3ヶ月の3分の2が経過したころ、心境にある変化が。「気力 体力 知力」の行き着く先は何なんだろう。
2ヶ月経過した時点での負荷の変化はこんな具合。負荷のないものも含めて、10回×3セットが目標。スクワットは、昔から大の苦手。その代わり、レッグカールとカーフレイズを頑張ります。とりわけカーフレイズ。脚が「手羽先」のようと言われたからです。(笑) |
目標の3か月が経過。当初、歯痛に悩まされました。歯科医を受診して訴えたものの、「異常ありません。親不知がありますね」。還暦を過ぎて、親不知の存在を知らされてもね。右奥歯の痛みはやがて左奥歯へ。その後前歯にも。痛みはむしろ歯ぐきから。それでわかりました。トレーニングで歯を食いしばるからではないのかと。現在は小康。
新メニュー当初、10回×5セットで設定。2週間近く経過したところで、なんか変な感じに。筋肉疲労が蓄積しているのかな。1回の対象部位は半減したものの、種目とセット数が増え、運動時間はこれまでと同様2時間弱。とりわけ5セットの繰り返しがキツイ。早々に4セットに修正しました。もし余裕ができたら、セット数より重量アップしましょう。無理はしない。 |
トレーニング後のストレッチ?
ベンチプレス60kg×10回が1セットできて喜んでいましたが、上述のような経緯で10回あがらなくなりました。ほかの部位も、筋力は十分いけそうだけど、痛みのせいで力を入れられないという感じ。まあ、無理はしないことにしましょう。なにしろ「還暦からのボディビル」ですからね。頑張りすぎで不具合が生じることは容易に予想できます。現にそうなっているのかもしれません。「持続可能」、これがキーワードです。 |
前回の更新から半年近くが経過。3か月後の報告もスルーでした。秋は学会シーズン。研究発表やら出張やらが重なって、トレーニングもままならず、その後は、それらの関連でトレーニングどころではなくなってしまいました。気がついたら、もう半年近くが経過。言いわけです。しかし、私の筋肉にとっては絶好の休養になったに違いありません。持続的な痛みは解消しました。
ただし、肩は要注意。これまで一番痛みが残ったところですからね。様子を見ながら調整します。無理はしない。それから、前回、課題だったストレッチ。やはりこれは、私には不向きであることが判明しました。どうも性に合いません。元の木阿弥。次回報告、乞うご期待!(2017/03/20) |
速乾Tシャツとハーフパンツ
種目A(上半身) ベンチプレスは、10回上がらなくても1セットだけ60kgに挑戦。その代わりバタフライの重量を抑制。ショルダープレスは、途中から20kgに増やして頑張ったところ、昨年同様、左肩と左首筋の痛みが治まらなくなり、1ヶ月ちょっと肩だけお休み。その後、元通り10kgで再開。三頭筋のプレスダウンは、増量して元通りに。 |
還暦からの坐骨神経痛
種目A(上半身) インクラインベンチのシットアップは中止。「膝関節を痛めるので止めなさい」とオーナーさんから言われていました。この際素直に従って、腹筋は基本的にフラットベンチで。胸は、ウェイトを抑えて継続。肩は、直接腰にくるので要注意。ショルダープレスは中止。それ以外はイスに座ることにして、腰への負担を軽減。 |
何度目かの再出発! 症状を丁寧に説明する必要があるなあと感じたので、思案の挙げ句、こんなグラフを作成して次回の受診に持参しました。図1の■が痛みの単位。歩行とともにこの単位が蓄積していきます。立位の時間によってもこの単位は蓄積します。時間経過とともに、これらの総計が右上がりの直線になります。そして、この直線が限界点Mに達すると、もうそれ以上歩いたり、立ったりできません。ただし、ちょっと休憩すると痛みはすぐに低減するので、また歩くことができます。あとはこの繰り返し。したがって、限界の痛みの100は100。 チャラい表紙や漫画のルポとは裏腹に、内容は充実しています。エビデンスの研究論文も参考文献として挙がっています。「食事」「睡眠」「トレーニング」の「規律ある生活」(p.3)が基本であることや、「還暦を迎えていてもトレーニングすれば筋肉は増える」(p.56)という指摘は、私のこの「還暦からのボディビル」でも共有できます。とりわけ、「人生で一番若いのは常に今。年齢なんてただの数字に過ぎない」(p.57)という一節は、日頃の私の信念にも合致。励みになります!
基本的に前回のリハビリメニューを継承しつつ、腰痛前の重量にほぼ復帰。ただし、腰への負担は要注意。課題だった下肢左右のアンバランスは、大腿四頭筋とカーフでは回復しつつあるものの、ハムストリングはまだまだ。元々どうだったのかもよくわかりませんけど……。 |
筋量は財産 |
何度目かの「何度目かの再出発!」 |