〔線路の塗装(その4)〕

塗装前

 鉄道建設工事の竣工のめどが見えてきた。第一期工事の開始は2023年5月。2年以上も前のことだ。道床を施工して線路を敷設、そして線路の塗装。最後まで残っていた本線を塗装すれば、全線の塗装が完了する。ピカピカ線路とサビサビ線路のまだら模様が解消される。合わせて黒玉石の庭造りも仕上げたい。

 本線の塗装作業に先立って側線を撤去する。作業がしやすくなる。
 
 ポイト側から順番に2本ずつ塗装していく。継目の重なり方は、この順番で作業するには厄介。角材で次の線路を持ち上げて取り外す。
 
 脱脂洗浄等はこれまで通りだが、2本同時に塗装すると乾燥場所がもう1つ必要になる。手前に乾燥用のフックを増設。
 
 2本の塗装が完了した。以下同様に繰り返す。
 
 4本塗装済み。
 
 6本塗装して第二橋梁に到達。

 当初の目算が外れて、この時点でスプレー缶が足りなくなった。追加でさらに5本購入【画像左】。線路の規格は同一でも、道床の場所によってヤスリ掛けして調整してあるので、それぞれ微妙に違いがある。継目板の裏側に順番の刻印を打った【画像右】。

  

 追加発注のスプレーを待つ間に、第二橋梁の雨水マスの中をチェックした。この雨水マスは、退職直後の2021年には根が入り込んでいて大変なことになったところだ。その後気をつけていたが、2024年に再び根が入っていたので、造園工事の際に隙間を埋めてもらっていた。今度こそ大丈夫だと思っていたが……

  

 雨水マスの蓋を開けてビックリ。なんとまた根が入っているではないか!【画像左】。パイプの下側に隙間が残っていたようだ。セメントで下側を埋めるのは難しいのか。雨水の影響があるのか。水を汲み出した上で、防水バスコークをたっぷり、これでもかと塗り込んだ【画像右】。どおだあ。定期的なチェックが欠かせない。

 雨水マスを囲むように黒玉石の散布を拡大する。雨水マスの白石が際立ちますからね。角材箇所まで地面の鋤取りを行う。この作業はすでに経験済み。→こちら
 
 黒玉石は整備場の奥に保管してある。整備場から現場まで土運車で運搬。これは楽チンです。
 
 現場に到着した土運車。何往復かして黒玉石を散布する。
 
 地面の境界にレンガを埋める。
 
 黒玉石を整える。
 
 第二橋梁周辺はこんな感じに仕上がった。
 
 ついでに本線の奥まで敷き詰める。ほほお〜、いい感じだな。
 
 第二橋梁の主桁を再塗装する。
 
 主桁の設置。
 
 線路を敷設。これで8本。
 
 最後の直線線路の末端。側線のような車止は取り付けない。正面に壁がある。末端のレール上面を塗装するために、一定の長さでマスキングテープを取り除く。
 
 最後の10本目まで線路を敷設。これで線路の塗装は全線すべて完了。
 
 継目のボルトの塗装は筆塗り。スプレー缶から塗料を取り出す方法が課題だった。使用後のガス抜きキャップが、塗料の取り出しにも使えることに気が付いた。キャップ内にたまった塗料をビンに移し、うすめ液で濃度を調整する。
 
 筆塗りでテカリが出たときの対処法はこれ。トップコートのツヤ消しクリアを拭くと、周囲と同じツヤ消しこげ茶に落ち着く。これも思案の末に思い付いた。効果抜群。
 
 各所の継目のボルトと橋梁の主桁固定ネジを筆塗りして塗装の仕上げ。これで目立たなくなった【画像白丸】。
 

本線第二橋梁に向かう


第二橋梁を通過