ハチマルを手放して丸1年。いま思えば人生の半分近くを共に過ごし、家族同然の存在だった。おおかたの期間はキャンピング・トレーラー(バーストナー350N)の牽引車として活躍。納車時に6歳、3歳だった娘たちもハチマルと共に成長し、いまでは30代の立派な大人。思い出いっぱい。そんなハチマルの最後の記録を残しておきましょう。
1993年9月21日 ハチマル納車 長女6歳、次女3歳 1998年6月8日 キャンピング・トレーラー納車 1998年6月12日 キャンピング・トレーラー初キャンプ 下関・豊田湖畔公園 2018年2月23日 さよならキャンピング・トレーラー 20年 2021年12月23日 さよならハチマル 28年、25万キロ
納車以降の経緯は「牽引車のハチマル」や「メンテナンス記録」にありますが、最終盤は記録できないままでした。世界のTOYOTAランドクルーザーも経年劣化します。図体が大きいだけあって修理部品の費用はバカになりません。そんな部品も調達できればまだいい。部品がないとお手上げです。ただ、ハチマル世代の車の部品は素材から自作が可能。それで何とかなることも。私はそこまでしませんが。最近の液晶部品はもはや自作もできない。最終盤の大きな課題は2つありました。
1つは、マニュアルトランスミッションからの異音。前々から異音らしきものはありましたが、次第に大きくなっていた。山口トヨタの整備士さんによると、ミッション内部に無数にある軸受部のどれかのガタつきではないかとのこと。試みにプロペラシャフトにつながる手近な箇所を交換してもらったが、改善しない。「あとはミッションのオーバーホールか、載せ替えですね」。どちらも法外な金額になりそうなので第三の選択肢。我慢する。元々いろんな音がしています。ディーゼルエンジンですからね。
もう1つは、広島に里帰り後の運転席ドアの不調。不調といっても致命的。つまりドアが開きません。あちゃ〜。前日何か変な感じになっていた。ただ、致命的とはいえ、絶望的ではありません。ハチマルは4ドアですから、まだ3つドアがある(笑)。というわけで当分は助手席側から乗り降り。実家の大型ゴミの運搬・搬入では助手席ドアが活躍。ハチマルは天井高もあり室内が広いので、シフトレバーさえ避ければこの横移動は苦にならない。周りの人は驚きますけど。
何とかしたいと広島トヨタに飛び込みで持ち込み。「もう部品がないので、うちでは修理できません」とのこと。えっ、窓ガラスの隙間に針金入れてクイクイとやると、ドアロックが外れるんじゃないの?正規ディーラーはそんなことはなさらないらしい。こんなボロ車持ち込んで他のお客さまにご迷惑ですとまではおっしゃらなかったが、早々に引き上げました。納車からお世話になった山口トヨタとはえらい違いだなあ。一見さんだから?
その流れで、隣接のビッグモーターに立ち寄ってみたところ、躊躇なく「そんなこと」でドアが開きました!ただ、閉めるとまた開かなくなる。部品を探して後日修理することに。なあ〜んだ、直せるじゃないの。しかし、後日部品は届いたものの今回はなかなかドアが開かない。あまりやると本当に壊れてしまうらしい。そうこうしているところへ営業の方が近づいてきて「中古で買い取りますよ」。ドアの件は問題ないそうだ。
ランクルは高値でロシアに輸出されていると聞いたことがある。整備士さんも「その方がいい」と作業を中止。状態にかかわらず一律「片手」。1本1万じゃありません。ゼロがもう1つ。手放すときは「処理費用」などの出費が必要なこともあると聞いていたので、思わぬ展開。実家の大型ゴミにもめどが付いたし、もう決断のときなのかな。しかし、この後さらなる展開に・・・
「お休みをとっているので、そのあとに伺います」と営業さん。それでその日は帰宅。この「お休み」がくせものでした。値段の交渉は大の苦手。人生これまで「定価」か「言い値」。でも、さすがにこの年齢になると「あいみつ(相見積り)」が必須ということを身に付けました。「お休み」中に同業他社のガリバーにも打診。「すぐ伺います」と迅速な対応。
査定の結果、程度はとても良好。とりわけ「登録事項等証明書 保存記録」がお気に入りのご様子。「これでワンオーナーの証明になります」。ふう〜ん、まったく気にしたことがなかった。思い切って「ハチマルなんですけどねえ」と冗談半分に言ったら、「いいですよ」と即決。直ちに書面を作成。引き取りの日時も決定。「気が変わったらダメですよ」と最後に念押しされた。
交渉ごとの最中に「お休み」は禁物ですよね。「先占取得」という法律用語があります。まあ「早い者勝ち」。ビッグモーターの営業さんには申し訳ないことになりましたが、しょうがない。「お休み」中にもかかわらず電話して事情をご説明しました。まだお若い。今後の糧にしてください。というわけで、2021年12月23日、我が家のハチマル君は引き取られて行ったのでした。ロシアには行かない、補修して東京方面で転売するとのことでした。どこかで第二の人生なのかな。(2022/12/21)
新車発売当初、ヨンマルやロクマルに比べて丸みがあってクロカンらしくないなあと思っていました。まさか自分がオーナーになって乗り続けるとは! 次女のお絵かき。いまではお絵かきが本業に。 メカニカルウインチは購入時の必須条件でした。しかし、深刻な状況での使用は一度もなかった。ワイヤーを張って子供たちの滑車遊び程度。必要なかった?いいえ、カッコイイ! このサイドビューがお気に入り!窓枠上下の平行感がいい。やっぱり大きいなあ。 ブラッドレーVのホイールもお気に入り。タイヤは235/85R16。BSから最後はYOKOHAMA。ホワイトレターがまたいい。 長女のお絵かき。子供はみんな絵の天才。ご本人曰く、成長とともに画才がないことに気付いたと。次女の作品と同様カッティングシートからの切り出し。 当初リヤバンパーには鋳造の重いフックを取り付けていました。4つのボルト部分。キャンピングトレーラー牽引に合わせてヒッチメンバーを取付。ヒッチボール(左下、キャップ付)にとてもお世話になりました。 ハチマルの売れ筋はもちろんターボ車。あえてノンターボを選択。オーバーフェンダーもサイドモールもなくスッキリ!以前乗っていたヨンマルは4駆と2駆の電動切り替えスイッチ付きだったが、こちらはフルタイム4駆。切り替えの手間もなく、信頼感バツグン! コンパネは純正カセットテープ付きラジオをCD付きに交換。すっきりしたハンドルにはエアバッグがありません。装備はこの次のモデルから。トリップメーターは終盤使えなくなった。
〔ついにそのときが・・・〕
最後の記念撮影
出発
ブォ〜ン
お見送り
行っちゃった
・・・
ありがとう!! ハチマル