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そもそもの始まり 高校生時代、山岳のクラブだったので(軟弱な部員でしたが)、テントで寝泊まりすることには、まったく何の抵抗もありませんでした。結婚してからは、ファミリー・オートキャンプ。でも、1泊だけのキャンプでは、のんびりしたくても、ちっとものんびりできません。テントやタープの設営、撤収、食事の準備、片付けなど、休む間もない重労働。帰宅して片付けが済むとホッとします。これは何か違うんじゃないの? というわけで、ある時期から連泊キャンプにしたわけです。そうすると、確かに時間にゆとりはできましたが、今度は、テントで3泊以上するのはつらい、雨にあう可能性が高い、という新たな問題が発生しました。じゃあキャンプやめよう、という選択肢もあったわけですが、そうはならず、結局、連泊滞在キャンプにはキャンピング・トレーラーかな、ということになりました。 自走式のキャンピングカーのことは、初めから全然考えませんでした。値段も高いし、プラスアルファするには維持費もかかります。鉄道模型もそうですが、小さい頃から、連結して動くものに妙に興味をもっていました。ヨンマルからハチマルに乗り換えたときも、これならトレーラーも引けるなあ、と漠然と考えていました。
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納車まで そうは言っても、欲しい物がすぐ手に入るわけではありません。いくつもの困難なハードルがあります。 【第1のハードル】 まず第1は、何と言っても、家族の同意です。これをクリアしない限り、夢の実現はあり得ません。いい加減に説得して無理強いすると、得たもの以上のものを失うことになるのは、火を見るより明らかです。くわばら、くわばら。 【対応】 まだ小学生と幼稚園児だった子供たちの合意を得るのは、比較的容易でした。日頃から良好な人間関係を維持していることがポイントかもしれません。しかし、良好な人間関係だけでは合意を得られない手ごわい家族がもう1人います。説得のポイントは、(1)長期滞在キャンプでの快適な睡眠、(2)キャンパーの少ない冬場に暖房のきいた室内で快適なウィンター・キャンプ、(3)ホテルで長期滞在することを考えれば宿泊費用が破格に経済的、(4)うまく使えば自宅の部屋がもう1つ増える(私の書斎ができる)、などでした。これらの諸点にご賛同いただけるかどうかは、次の第2のハードルを越えられるかどうかにかかっていました。 【第2のハードル】 我が家の場合、最大の難関は、購入の資金です。お金はありません。じゃあ我慢して諦めよう、っていうのが社会通念ってものなのかもしれませんが、それは悔しい。こういうときこそアイデア。 【対応】 彼女の一言が貴重なヒントを与えてくれました。「家計の負担が増えるようじゃ困るでしょ。」 ……ん? 負担が増えなきゃいいわけか。ハチマルのローンの返済が完了するのは何年後だったっけ? 月々の返済額が同じなら問題ないってことだよね。いまだって負担になるような金額じゃないしさ。あとはひたすら待つだけでした。3〜4年待ちましたかね。(まあ、ヘソクリもしましたけど。) 【第3のハードル】 キャンピング・トレーラーの購入で意外にてこずるのが、駐車場です。登録には自動車保管場所証明書、いわゆる車庫証明が必要です。近所の月極駐車場をあたってみましたが、まず、空いた駐車場を探すのに一苦労。しかもどれも5Mしかありません。トレーラーは、ドローバー(連結装置部分)まで入れると、全長が5Mを越えてしまうのが普通です。ということは、尋常なやり方では、条件のよい駐車場はまず確保できないってこと。でも、ここで諦めるのは悔しい。 【対応】 自宅のハチマルの駐車スペースが、たまたま5.5Mありました。どうにかトレーラーの保管場所に使えそうです。でも、そのスペースではハチマルの車庫証明を取っていますので、そのままではダメ。まずハチマルの駐車場を別に確保して保管場所変更届をし、それからトレーラーの保管場所として申請し直す、という手続きが必要です。たまたますぐ近所、家から見えるところに、新たにハチマルの駐車スペースを確保することができました。その後、警察署の車庫証明窓口に何度も通いました。地主さんの承諾書も必要です。地主さんのご自宅に直接お伺いしてお願いしました。所在図・配置図の図面も自分で書いて、結局、2台分の車庫証明手続きをしましたが、費用は申請の印紙代だけでした。 【第4のハードル】 最後のハードルは、車種の選定。何でそんなことがハードルなの?と思われることでしょうが、欲しいもの、必要なものを手に入れたい、というこだわりですかね。近い将来、夫婦2人だけで使うことを前提すれば、そんなに大きなサイズでなくても十分。当面、親子4人みんなが快適に寝るために、ダブルダイネット(セミダブルベットが2つ展開可能)は必須、また、トイレやシャワーは不要、と考えました。しかし、既存の車種には、そういう室内レイアウトのものが見当たりません。でも、妥協はしたくない。 【対応】 当初は、アルクの「エスカル」を念頭に置いていましたが、「第2のハードル」の前で待っている間に、在庫がなくなってしまいました。その後、「エクセル」にダブルダイネットのモデルが導入されましたが、こちらは値段が高くて手が出ない。雑誌『オートキャンパー』を定期購読しながら、とにかく待ちました。そして、『オートキャンパー』のウッドランドの広告でバーストナー350Nを見つけたわけです。親子4人でジャストサイズ。夫婦2人ならゆとりもある。そのときすでに、「第2のハードル」を越えかかっていましたので、迷わず決めました。
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納車の日 トレーラーは、美祢のお店の方が直接東京まで行って、自分のハチマルで陸送してくれました。運送業者に依頼すると、結構な金額になってしまうとか。陸送代は、特に請求されませんでした。
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