〔主桁の塗装〕

 雨ざらしのせいで、主桁のあちこちにサビが出てきた。カットしたところやヤスリで仕上げたところなど。特に支承部分が顕著。強度を考えてキャップスクリューに交換したのだが、どうせ塗装するのだからとスチール製にしたところ、露出したネジ山が赤サビだらけに。橋台と橋脚にもサビの跡。【下画像左】。そこで、新たにステンレス製のキャップスクリューに交換。主桁上面の水平と高さを再度微調整【下画像右】。

  

 本格的な塗装作業はホキの仕上げ以来かな。「ワフ製作記(床板の塗装)」「ホキ製作記(車体の塗装)」の塗装記録を確認し、思い出しながら準備をすすめる。定年退職後の実家には塗装のための既存のスペースはない。まずこれを確保するところから。線路の塗装も考えているので、それなりの長さとスペースが必要。さらに、乾燥させるスペースも確保したい。塗装作業自体はあっという間だが、そのための準備に労力を費やす。

  

 今回の主桁は屋外に設置するので、とにかく丈夫な塗装にしたい。ラッカースプレーだな。下地のプラサフは止めておこう。重ね塗りの厄介な問題がある。塗装前の脱脂には青ニス除去スプレー。かつてと同じモノタロウブランドだが、缶のデザインが変わった【上画像左】。ラッカースプレーは、カンサイペイント420ml(レッド)を選択【上画像右】。「強靱な塗膜を作ります」を信じたい。

 塗装コーナーは、レイアウトの終点、車庫に上がる階段の前のスペースに決定。まずは草むしりから。
 
 地面の踏み板の整備。この箇所は業者さんに整地をお願いしたとき、一番最後に時間切れになった箇所。急いで並べられた踏み板はかなりデコボコ。当初から気になっていたので、フラットに整えました。雨水パイプ部分には、玄関前の道床施工で半分に割った敷石の残り半分を利用。
 
 飛沫対策としてベニヤ板を取り付け。「家にある物を活用する」、これが鉄道建設の原則。このベニヤ板も探し出してきました。穴の開いたところを補修。左の板は柱にネジ止めで済みましたが、右の板は、雨水のパイプがあり、自立させるのに一苦労。柱を裏打ちして下端をブロックで挟みました。屋外コンセントはそのまま使えます。
 
 コーナー上部にはこんな仕掛け。線路のような長い物は、このフックに吊します。
 
 結束バンドで吊り下げられたフックは回転します。これがミソ。
 
 フックを吊り下げているアングルを車庫の上から。このアングルも家にありました。電柱に使われていた腕金(うでがね)か?重くて強度は申し分ない。
 
 さて、いよいよ塗装作業の開始。主桁をSカンで吊します。
 
 ちょっとずつ回転させながらスプレーを吹き、その後上下を逆にしてもう一度吹く。
 
 塗装した3つの主桁。洗濯物ではありません!しかし、ずっと屋外の物干しというわけにはいかず、かといって室内もムリ。結局、車庫の中に乾燥用スペースを確保しました。翌日もう一度スプレーして仕上げ。
 
 支承の台座。橋台、橋脚への接着も考えましたが、結局、見た目だけのダミーに。金網のザルで脱脂。
 
 レンガを積み上げてターンテーブルを置く。これは「ワフ製作記(ボディの塗装)」のときに使用した物。小物の塗装にはこれを使います。
 
 紙をチャンネル状に折り曲げてナットを並べ、回転させながらスプレー。最初、下の紙に直に置いたところ、接した面に塗料が染み込んだので、紙のチャンネルで浮かせました。こちらも二度塗り。
 
 十分乾燥させて、橋台、橋脚に設置。
 
 横から見る方が鉄橋らしいな。
 
 支承部分はこんな感じ。
 


おおっ、機関車出庫か!?→こちら