キャンピング・トレーラーの面白みの1つは、牽引車との連結作業にあります。この作業を面倒だと思われる方は、おそらくトレーラーのオーナーには向いていないでしょうね。日頃の連結作業の手順をご紹介します。 なお、牽引車にはエレビ製のヒッチメンバー、トレーラーにはアルコ製のカプラーが装着されています。アメリカンタイプは仕様が異なりますので、ご注意下さい。 |
1.トレーラーの移動 連結位置に牽引車もしくはトレーラーを移動します。平坦なアスファルト舗装なら、トレーラーを押して移動する方がはるかに簡単で、しかも最適な位置にスタンバイできます。もちろん事前にヒッチボールのキャップをはずしておきましょう。 |
2.連結位置の微調節 ジャッキで高さを加減し、ヒッチボールの真上にカプラーが来るように、トレーラーの位置を微調節します。その際、トレーラーのブレーキから手を離さないことが大切です。牽引車に接近しすぎてコツンというのは、よくありがちな失敗です。 斜面や砂利などの状況では、この作業がかなりの力仕事になることもあります。斜面の場合は、むしろ斜面をうまく利用して力が要らない方向を考えます。連結位置が決まったら、トレーラーのブレーキを掛けます。 |
3.カプラーの準備 レバーを持ち上げて、カプラーのツメを開きます。 |
4.カプラーを下げる ジャッキのハンドルを回して、カプラーを下げます。 |
5.連結! カプラーのツメがパチンと閉じて、レバーが下がれば、これで連結です。連結すると、カプラー上部とレバー根元の赤色の目印に緑色が現れます。 |
6.補助輪の収納 ジャッキのハンドルを回し続けて、補助輪を最上部へ。それから、ジャッキ本体も最上部へ移動します。長距離や極端な悪路では、ジャッキを取り外しておいた方が無難かもしれません。 |
7.安全ワイヤ 安全ワイヤをヒッチに掛けます。万一連結が外れた場合、このワイヤでトレーラーのブレーキが掛かります。 |
8.電源コネクターの接続 電源用のコネクターを接続します。コネクターの外周部にフリーに回る固定用のネジが切ってあり、切り欠き部を合わせて、牽引車側のコンセントにねじ込みます。コンセントのキャップはコネクターの受けにはまります。 接続の時、牽引車の灯火類のスイッチが入っていると、火花が飛びますので、スイッチは切っておいた方が無難でしょうね。 |
9.灯火類の確認 最後に、トレーラーの灯火類の点灯を確認します。久しぶりの連結では、とくに入念にチェックした方がいいでしょう。フロントの車幅灯などが接触不良のことがたまにあります。 これで連結作業は完了ですが、もう一度、各部を点検しましょう。ブレーキの解除をお忘れなく。念のため、少し走行してから、連結状態を再確認すると安心です。それでは、出発しまあ〜す。 |