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2016/08/11-08/13(2泊3日) 鹿児島・吹上浜海浜公園 9回目のトレーラー車検の決断を、気持ちの上で後押ししてくれたお嬢さま。つまり、いっしょにキャンプに行っていただける、という理解でいいんですよね。それならそれで、車検だけでなく、トレーラー再稼働に向けた整備をしなくては。昨年のキャンプ以来、この1年間、まったく稼働していませんからね。タイヤとバッテリーの交換、カプラー周辺やアウトリガーのグリスアップ、洗車、室内掃除、……。 行き先は? 枕崎国際芸術賞展に入選した下のお嬢さまの展示作品の鑑賞をメインイベントにしつつ、南九州はどお? 知覧の特攻隊もずっと前から気になっています。そうすると、キャンプ地は吹上浜海浜公園ですね。ところで、休みは取れるの? はあ、いわゆるお盆休みだけですかあ。まあ、しようがないですね。早期予約で対応しましょう。てなわけで、トレーラー再稼働の短期キャンプが実現。実に丸1年ぶり! 時期が時期だけに、九州道の渋滞はある程度予想していました。しかし、熊本益城の渋滞は予想外の状況。止まったまま動きません。ボトルネックは1車線の対面通行。しかも数多くの箇所に路面の段差。地震の影響なんですね。ブルーシートのままのお宅も散見……。 予定より3時間遅れて現地到着。職員さんはすでに警備員さんに交代。チェックインを済ませてトレーラーの設営。吹上浜海浜公園は3回目。1999年、2012年、そして今回。サイトはこれまで同様入ってすぐのNo.12。サイトの前に十分な広さがあって、トレーラーの取り回しに好都合。大型キャンピングカーも乗り入れ可能な駐車スペースに、連結したまま前向きで進入。切り離した後、数回切り返して木立の間からランクルを抜け出させます。閑散期には隣接サイトにランクルを置かせていただきましたが、さすがに今回は「駐車場に置いてください」。 最寄りの温泉施設でサッパリした後、遅めの夕食。あれ、ガソリンランタンが点灯しません。エア漏れかなあ。事前点検を怠っていました。でも、飾りのダミーでも雰囲気は出るよね。(笑)卓上ランタンだけで、まあ大丈夫。A5佐賀牛の溶岩プレート焼きだぜえ。どうぞたっぷりお召し上がりくださいな……。えっ、本当にお嬢さま一人でほとんどお召し上がりになりました。いえ、私は一口だけで結構です……。 夏は避暑の山キャンプに限る、という我が家のキャンプ家訓に反して、今回は夏の海。そこで一思案。自宅の扇風機を持参しました。これが大正解。トレーラーの中でも比較的快適。というか、これがないとやってられなかったでしょうね。渋滞疲れもあり、朝までグッスリ。 第2日目。唯一の活動日。朝食後、早速、最寄りの万世特攻平和祈念館へ。ほとんどキャンプ場隣接です。敗戦間際に特攻隊の滑走路が吹上浜に造られました。知覧だけでは数がこなせないので、それで急遽……。担当の方からマンツーマンでお話を伺いましたが、う〜ん、言葉になりません……。 メインイベントの枕崎へ移動。お客さんが増える前に早めの昼食。お目当ては枕崎お魚センター。コンカツプロジェクトに強い関心を示していた独身のお嬢さま。「えっ、こんぶとかつお?」「そう、稚内と枕崎。北端と南端」。コンカツメニューのかつお料理をいただきました。ビンタも単品で注文。このビンタ、見た目もさることながら、味噌スープが美味。目玉は両方ともお嬢さまに進呈。 さて、今回のメインイベント、枕崎国際芸術賞展開催中の南溟館(なんめいかん)へ。「室内の撮影はダメですよね」のダメ元の質問に、「全体の雰囲気程度なら」と予想外の対応。では、ヒキで遠慮なく。下のお嬢さまの入選作品を発見。ほお〜、なるほどね。公募展入選おめでとう! 市民が選ぶ市民賞のアンケートには、もちろん……。枕崎市内には、この芸術賞とコンカツののぼりがいっぱい。町をあげての意気込みを感じます。 枕崎駅にも立ち寄り。日に数本だけの列車がたまたま到着。駅前観光案内所で「日本最南端の終着駅のある町到着証明書」を入手。戦艦大和の慰霊碑があるという火之神公園をご教示いただいて訪問。慰霊碑はありましたが、前方はただ広い海。まあ、この方角の南方の海底というわけです。最寄りの海面にそそり立つ神立岩は一見の価値あり。枕崎を堪能して、知覧へ移動。 知覧特攻平和会館。まず遺影の数の多さに圧倒されます。彼らは三角兵舎で何を思いつつその時を待ったのか……。情緒的な反応はともかく、いったいどういう理屈で理解すればいいのでしょう。特攻の本質は何か。また、来館者の多さにも圧倒されました。観光地なの? 少し勉強して心の準備をした上で、いずれもう一度出直した方がよさそうです。特攻テーマは重すぎです。当初予定していた武家屋敷はパスし、吹上浜のサイトに帰還。意外に近い。 前日とは違い、まだ明るい時間の夕食。食材は現地コンビニで調達。いっしょに入手した冷酒の賀茂鶴がおいしい。酒はやはり西条です!ん? 長夜のお楽しみは花火。線香花火はトレーラーの常備品です。格別の風情がありますよね。お向かいのお子さまが気づき、「ハナビ、ハナビ」の連呼が始まり、それでお向かいも花火大会に。長夜のお楽しみの2つ目は「筋肉カルタ」。これもトレーラー常備。昨年のキャンプ以来です。大差でお嬢さまの勝ち。もう寝るよ。 第3日目。帰宅移動日。どうやってトレーラーを連結しましょうか。カプラーは奥向き。ランクルをその前につけるのは面倒。えいやー、とその場でトレーラーを旋回。力わざですが、まあ、大したことはありません。アサイチでチェックアウトして帰宅の途に。あ、忘れていました。事前にお嬢さまから「しろくま」のリクエスト。う〜ん、いまさら天文館は無理。桜島サービスエリアで見つけたラクトアイスでご勘弁いただきました。あは。 帰途の上りも熊本益城で渋滞。でも一昨日の下りほどではありません。このまま、予定通り自宅に到着かと思いきや、福岡県内の事故渋滞にどっぷり。結局、帰りも行きと同じくらいの所要時間。もうヘロヘロ。 そんな渋滞にもかかわらず、よかったことが1つ。時節柄、サービスエリアには誘導員が配置され、各車に駐車場所を細かく指示。そんな中、当方のトレーラー牽引にはもちろん大型の指示。駐車順番待ちの普通車の列を横目に、大型の駐車スペースにしっかり誘導していただきました。そのため、どこのサービスエリアでも駐車の心配は不要。大型の高速料金払ってますからね。(笑)場所によっては「トレーラー」の駐車スペースへの誘導も。しかし、用事を済ませていざ出発の際には、そのスペースにも普通車がいっぱい。あれまあ。 短期キャンプながら、1年ぶりのトレーラー再稼働。行きと帰りの大渋滞は想定外だったものの、やはり最低限の体力は必要ですね。その点でトレーラーキャンプは、「還暦からのボディビル」とセットで考えた方がよさそう。お嬢さまから今後もお付き合いいただけるとの了承も得ました。ただし、渋滞は避けましょうね。帰宅後、大島隆之『特攻 なぜ拡大したのか』幻冬舎、2016年を入手。出典や参考文献もしっかりしていて特攻の本質に迫っています。いずれ知覧にもう一度。 |